物件の蛍光灯を交換しようと照明器具をいじっていたら、不注意で部品を破損してしまいした。
結構壊してしまったいる方がいらっしゃるそうですので、修理の方法の一つとして参考にしていただけたらと思います。
ルーバーを破損!
ある日、物件に行き蛍光灯を交換していると、照明器具の部品が落下して割れてしまいました。
その時の写真がこちら。

この格子状の部品、名前を「ルーバー」というそうです。
素材はプラスチックなので、落としたら簡単に割れてしまいました。
照明器具も20年以上経っているものなので、紫外線などの影響でもろくなっていたかもしれません。

やっちまったよ。どうしよ・・・。
どうしたものかと悩んでいたところ、twitterのフォロワーさんからアクリル板で修理してみてはとアドバイスをいただいたので、やってみることにしました。
部品の取り寄せか、他のもので代用か

代用を考える前に、メーカーから部品を取り寄せられないかと思いメーカーに問い合わせしてみたところ、
「古い照明器具なので、部品はすでに生産終了しています。新しい照明器具に交換をおすすめします。」という内容でした。
また、お付き合いのある電気屋さんに聞いてみたところ、ホームセンターで似たような格子状のプラスチックを買ってきて、サイズを合わせて切って直している業者さんがいたと教えてくれました。

メーカーの部品が無いなら、他のもので代用するしかない!
部品の調達
素材選び
ルーバーのサイズを測ると620mm四方あるので、以下のことを考え素材を選びました。
- 軽いこと
- たわなまいこと
まず軽いについては、重いとルーバーを取り付ける枠が重みで下がってしまうのではと考えました。
付いていたものの重量を考え、1Kgくらい。
もう一つ、たわまないことについては、やわらかい板だった場合、たわんで枠から外れて落下してしまうと、また壊れてしまいますし、人がいたら危ないと思ったからです。
以上の2点から、「たわまないくらいの硬さがあり、重くないもの」を選ぶ必要があるのではと思いました。
アクリル板の種類は2つ
アクリル板を調べていて知ったのですが、アクリル板には「押し出し」と「キャスト」の2種類があります。2つの違いを簡単に書くと以下の通りです。
- 押し出し → 曲げ加工がしやすいが、反りやすい。安価。
- キャスト → 押し出しに比べて硬く、反りにくい。高価。
反りにくい素材が欲しかったので、キャストに決めました。
さて、キャストのアクリル板ってどんな感じかわからないまま注文するのは怖いなと思い、サンプルになるようなものを購入してみました。

左からアクリル板厚み2mm、3mm、4mm、ポリカーボネート板3mm。
一番薄いアクリル板2mmを指で曲げた感じでも硬い印象だったので、2mmに決定しました。
ポリカーボネート板も買ってみたのは、耐候性に優れていると商品説明に書いてあったからなのですが、アクリル板よりも少し柔らかく感じたので、今回は見送りました。
採寸
採寸するにあたって気になったのは、ルーバー枠についている固定の金具です。
ルーバー枠は本体に太い針金のようなバネで固定するのですが、固定用のバネは枠側についてるのです。

アクリル板を真四角にカットしてもらった場合、金具にあたって入らないのではと感じたので、金具に当たりそうな箇所はカットしてもらうことにしました。
採寸し、アクリル板のお店にお願いした図面は以下の通りです。(数字の単位はmm)

お店の見積ですと、この時の重さは0.91㎏でしたのでこれに決めました。
お値段ですが、わたしがお願いしたお店の場合、材料+加工+送料を合わせて約5,500円ほどでした。
修理
注文から4日ほどでアクリル板が届きました。さっそく設置。

気になっていた金具のところ(写真の〇の部分)は、アクリル板はめるときに少し引っかかることがあったので、もっと大きく穴を広げてもよかったかなと思いました。

とはいえ、問題なく枠内に収まりましたので、修理完了です。

点灯時のチェック
電気屋さんからはアクリル板に変えると、光が暗くなると聞いていたので、交換後気になっていました。
夜に確認に行って見てみると、蛍光灯の光が白くなった為か、予想に反してルーバーの時よりも明るく感じました。


まとめ
壊してしまった時は焦りましたが、結果は満足しています。
もっと良い直し方があるかもしれませんが、1万円以下で、工具も自分での加工も必要なく直せたのはとても楽でした。
失敗から学べることはたくさんあるんだなと感じ、とてもいい経験だったと思います。