こんにちは。大家の鈴木です。
退去リフォームを依頼したとき、高いなと思ったことないですか?
なにか自分で作業して、もう少し安くできないものだろうか・・・。
そう思った時、調べてみるとスイッチやコンセントの交換はそれほど難しくなさそうということが分かり、自分でやってみようと思いました。
スイッチの交換で約7万円!?
退去後のリフォームが発生したとき、客付けをお願いしている不動産屋さんから「スイッチが古いので交換したほうがいい」と言われました。
この見積をもらった時、部屋についていたスイッチは、上の写真のようなかなり古いナショナル製のスイッチでした。
そして、実際にもらった見積はこんな感じでした。
品名 | 詳細 | 数量 | 単価(円) | 金額(円) |
コンセント交換 | 1口+アース×2/2口+アース付×1/2口×7(エアコン除く) | 10か所 | 3,500 | 35,000 |
スイッチ交換 | 1ヶ×4及2ヶ×2 | 8個 | 2,500 | 20,000 |
スイッチ及びコンセントプレート交換 | 1ヶ口×6/2ヶ口×4/3ヶ口×15 | 25か所 | 500 | 12,500 |
この見積は、ほかの作業も含まれた見積からスイッチとコンセントの交換を抜き出したものです。
部屋の間取りは3DKなのですが、スイッチ交換だけで67,500円か・・・高いな。と思いましたがこのスイッチでは部屋の古さを感じてしまうため、新しいスイッチに交換したいと思っていましたので、不動産屋さんにお願いしました。
(このブログを書いているときに気づいたのですが、上の見積は、詳細と数量のところで二重に掛け算がされていて金額がおかしなことになっています。そのことに気づかず、当時はお願いしてしまっていました。)
もし、スイッチとコンセント交換だけ別に頼んだとしたら、67,500円にさらに出張費などを支払うことを考えると7万円は超えてしまうだろうと思いました。
もう少し安くする方法はないだろうか。自分でやってみたらどうだろうと考えて調べてみると、スイッチとコンセントの交換は難しくなさそうということが分かりました。
よし!自分で交換してみよう!
交換には電気工事士の資格が必要!
スイッチとコンセントの交換は難しくなさそうですが、自分で交換するには一つ問題があることが分かりました。
それは、電気工事士の資格が必要ということでした。
電気工事士法によると無資格のまま工事をした場合、「三月以下の懲役又は三万円以下の罰金に処する。」と書かれています。
無資格のまま工事をしたことにより、火事になったこともあるようです。大切な入居者様を危険にさらすわけにはいきません。無資格のまま電気工事を行うことは、絶対にやめましょう。
自分で交換するなら、資格を取るしかない!
電気工事士の資格には第一種と第二種がありますが、賃貸物件のお部屋の工事に必要なのは第二種ですので、第二種 電気工事士の資格を取りましょう。
というわけで、第二種 電気工事士の資格を取ることを決意しました。
スイッチやコンセントはホームセンターやAmazonで購入可能
スイッチやコンセントは、ホームセンターやネット通販でも購入可能です。
例えば片切スイッチをAmazonで購入すると、1つ330円。2口のコンセントですと1つ254円です。(2022年4月現在)
先ほどの表のと同じだけの部品を自分で用意した場合の費用をしてみます。
スイッチ交換の1ケは片切スイッチ、2ケは3路スイッチのことと解釈しています。また、数量がよくわからないので、実際にわたしが数えた数に近い、「詳細」に記載されている個数を正しいものとしています。
種類 | 単価(円) | 個数(個) | 小計(円) |
2口+アース付き(プレート付き) | 424 | 3 | 1,272 |
2口コンセント(プレート付き) | 254 | 7 | 1,778 |
方切スイッチ(プレート付き) | 334 | 4 | 1,336 |
3路スイッチ(プレート付き) | 423 | 2 | 846 |
合計 | 5,232 |
自分で購入すると5,232円で部品がそろいます。
(最初の見積の「数量」の計算をしなかった場合6,500円になりますので、それでも1,268円安くなります。)
さらに自分で交換すれば工賃はかかりません。
資格は独学で取得可能
第二種 電気工事士の資格は、独学で取得可能です。実際にわたしは独学で取得しました。
勉強のコツや参考資料などは、別途ブログに書きたいと思います。
ちなみにですが、電気工事士の資格を取りましたけど、わたしの作業はスイッチやコンセントの交換、ダウンライトやキッチンライトのLEDへの交換だけにしています。
実務経験はないので、分からないところに手を出して入居者様や業者さんに迷惑をかけたくないからです。
リフォームの際、自分でもすこし作業してリフォームのコストを削減したいと考えている大家さんにとっては、作業範囲が広がりますのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。